特定非営利活動法人つどい

理事長

原 泰夫

理事長あいさつ 

 

NPO法人つどいでは、ここ何年か法人をどのような方向に進めていくべきかを考えてきました。その方向性は具体的な方策と基本的な理念に分けられるのではないかと思います。

 

前者については社会情勢、周囲の状況を見ながら中・長期の見通しを立てていかなければなりません。利用者と家族の高齢化にどう対応するのか、医療ケアの問題をどう受け止められるか等、課題は多岐に亘り、慎重且つ迅速な取り組みが求められます。

 

一方後者については、毎日の忙しい対応の中でも職員ひとりひとりが常に頭の中に入れておくべき事柄として、改めて理念という形で考えました。職員間で何度も議論を重ね作り上げた文言は平凡ではありますが、「誰もが自分らしく地域で暮らすことの出来る社会の実現を目指す」という形に落ち着きました。これは障害の当事者と支援者が共に考え、共に行うことを基盤に、様々な形で当事者の自立を進め、様々な境遇にある人が共に暮らす地域、社会の実現を目指すものです。それは小さな組織のの小さな努力かもしれません。しかしその積み重ねが、やがて社会を変えていくと確信しています。

 

社会がいささか騒然としてくる中にあって、ひとりひとりがこの理念の実現に向けてしっかりと自分の立ち位置を定め、仕事の中の個々の場面でも理念に沿った対応が出来るように法人全体が一丸となって取り組んでいきたいと思っています。